先週、大晦日恒例のボクシング中経は、「4階級王者 井岡一翔vs3階級王者 田中恒成WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」が放送され、日本人実力者同士の世紀の対戦として注目を集めました。結果、田中選手を下し勝利をおさめた井岡選手ですが、タトゥーをかくさずにリングに立ったことにたいしJBC(日本ボクシング協会)が処分を検討するという報道がされました。
タトゥーはダメなのか?
日本ボクシングコミッション(JBC)ルール第86条、試合に出場することができない条件として②に「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者と記されています。
多様性を認めていこうという流れになりつつある昨今ですが、温泉やプールなど現在でもタトゥーを理由に入場制限されるところを見ると風当たりは厳しく、タトゥーを見て不快に感じる人もまだまだ多いのかもしれません。
実際、タトゥーが入った選手がリングにあがると翌日に「なんで入れ墨の入った選手なんか出すんだ」というような抗議の電話がくるそうです。(個人的には今時そんな人いるのかな?と疑問に思いますが(^^;)
今回、実力者同士の対決ということで非常に注目されており、多くの人がテレビを見ているであろう午後6時からの中継だったため、抗議の電話が殺到した可能性はありますね。
タトゥーが禁止される理由として、JBC(日本ボクシング協会)がルールとして定めたということのまえに、世間のタトゥーに対するイメージの悪さというのが、根本にあるように思えます。
タトゥーが入っている場合はどうするのか?
タトゥーが入っている場合、JBC(日本ボクシング協会)ではファンデーションやテーピングなどで隠すように義務図けています。
調べてみると、シールタイプのものなんかもあるみたいですね。
外国人はタトゥーOKなのか?
試合を見ていると外国人はふつうにタトゥーが入っていたりします。
左:ヘッキー・ブドラー選手 右:京口紘人選手
画像は2018年12月31日に行われたプロボクシングWBA世界Lフライ級タイトルマッチの様子ですが、ヘッキー・ブドラー選手の右腕にはしっかりタトゥーが入っています。
村田諒太選手が所属している帝拳ジムに同じく所属しているホルヘ・リナレス選手も左腕にタトゥーが入っています。試合でもタトゥーを消さずにリングにあがっており、日本のジムに所属していても外国人だからスルーされるということがあるようです。
この点は井岡選手もyoutubeの動画で語っています。(2:20あたりから)
今回の騒動に対して、JBCは井岡選手に処分を下す方針を固めたそうです。ただ井岡選手は試合前に「タトゥー」を隠す措置は取っていたため、意図的ではなかったことからライセンス剥奪のような“厳罰”の可能性は低いと思います。
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